注文住宅で照明にこだわった設計をする

目次
最初は照明なんて「後回し」だと思っていた
2023年の春、念願のマイホーム計画がスタートした時、正直に言うと照明のことなんて全然考えていませんでした。
「とりあえず明るければいいでしょ」って感じで、間取りや外観ばかりに気を取られていたんです。
でも、設計士さんから「照明計画は住み心地を左右する重要な要素ですよ」と言われて、初めて真剣に考えるようになりました。
実際に住み始めて1年経った今、あの時しっかり考えて本当に良かったと痛感しています。
今回は、我が家の照明計画で成功したこと、失敗したこと、そして学んだことをお話しします。
各部屋の用途を徹底的に考えた照明選び
リビング→家族の時間を大切にする照明
我が家のリビングは20畳のLDKで、家族が一番長く過ごす場所です。
設計士さんから「リビングは時間帯によって使い方が変わりますよね」と言われ、確かにその通りだと思いました。
朝 – 朝食を取りながらニュースを見る
昼 – 子供たちが宿題をしたり遊んだり
夕方 – 夕食の準備をしながら家族と会話
夜 – テレビを見たりリラックスタイム
そこで、調光機能付きのシーリングライトをメインに、間接照明を3箇所に設置しました。
特に、テレビボードの後ろに仕込んだ間接照明は大正解!夜になると壁にほんのりオレンジ色の光が映って、本当に落ち着いた雰囲気になるんです。
友人が遊びに来た時も「すごくリラックスできる空間だね」と言ってもらえて、照明の効果を実感しました。
洗面所:メイクの失敗を防いだ自然光色照明
これは妻のこだわりだったのですが、洗面所の照明選びが意外と重要でした。
最初は普通の電球色の照明を予定していたのですが、妻が「朝メイクして、外に出たら色が全然違って見えることがある」と相談してくれたんです。
確かに、オレンジっぽい照明の下でメイクすると、外の自然光では色味が変わって見えますよね。
そこで、洗面所だけは自然光に近い昼白色のLED照明にしました。
おかげで妻は「メイクの仕上がりが分かりやすくなった」と喜んでいます。
それと、顔への照明の当たり方もいろいろと検索したり、ショールームへ出向いて試してみたりしました。
きれいに写ったほうが、一日ご機嫌に過ごせると言っていました。
そりゃそうですよね、納得です。
キッチン:作業効率が格段にアップした手元照明
キッチンでは、シーリングライトだけでなく、作業台の上に専用の手元照明を設置しました。これが本当に便利で!
以前のアパートでは、自分の影になって手元が暗くなることがよくあったのですが、専用照明のおかげで野菜を切る時も、調味料を測る時も、とても作業しやすくなりました。
妻からも「料理が楽になった」と好評です。ちょっとした工夫ですが、毎日のことなので効果は絶大でした。
設計士さんとの打ち合わせで学んだこと
収納内部の照明の重要性
これは設計士さんから提案していただいて初めて気づいたのですが、収納内部の照明って本当に大切なんです。
特に階段下収納は奥行きが1.8mもあるので、照明がないと奥の方に何があるか全然見えません。
小さなLED照明を1つ付けただけですが、使い勝手が劇的に変わりました。
「こんなところまで考えてくれるんだ」と、プロの視点に感動したのを覚えています。
配線計画の重要性を知った
照明の数や配置を決める際、配線工事の費用のことも考慮する必要があると教えてもらいました。
最初は「あちこちに照明を付けたい」と思っていたのですが、設計士さんから「本当に必要な場所を厳選した方が、コストも抑えられるし、管理も楽になりますよ」とアドバイスをもらいました。
結果的に、必要最小限に絞ったおかげで照明工事費用を15万円も節約できました。浮いたお金で、調光機能付きの高品質な照明を選ぶことができて、一石二鳥でした。
省エネ性能で後悔しない選択
LED照明の威力を実感
全ての照明をLEDにしたのですが、電気代の安さに驚いています。
以前のアパート(2LDK)の電気代:月平均8,500円
現在の我が家(4LDK)の電気代:月平均9,200円
部屋数は倍になったのに、電気代はほとんど変わっていません。LED照明の省エネ効果もあると思いますが、照明計画をしっかり立てたことで、無駄な電気を使わなくなったのも大きいと感じています。
長寿命で交換の手間も激減
LED照明は寿命が長いのも助かっています。従来の電球だと年に2〜3回は交換していましたが、LEDにしてから1年間、まだ一度も交換していません。
特に高い場所の照明は交換が大変なので、長寿命のLEDは本当にありがたいです。
実際に住んでみて気づいた改善点
調光機能をもっと活用すれば良かった
リビングには調光機能を付けたのですが、他の部屋にも付けておけば良かったと後悔しています。
特に寝室は、夜中に起きた時にいきなり明るい照明だと目が覚めてしまうので、調光機能があればもっと便利だったなと思います。
間接照明の魅力を発見
リビングの間接照明があまりに好評だったので、寝室にも後から追加しました。
直接照明とは違って、間接照明は空間を柔らかく包み込んでくれるような感じがあるんです。特に夜のリラックスタイムには欠かせない存在になっています。
照明器具の交換コストも考慮した計画
将来のメンテナンス費用を計算
設計士さんから「照明器具も消耗品なので、将来の交換費用も考えておいた方がいいですよ」とアドバイスをもらいました。
LED照明の場合:
- 寿命:約10年
- 1個あたりの交換費用:5,000円〜15,000円程度
- 我が家の照明総数:25個
10年後に全部交換すると約20万円かかる計算になります。年間2万円ずつ積み立てておけば安心ですね。
交換しやすい位置に設置
高い場所の照明は交換が大変なので、できるだけ手の届く範囲に設置しました。どうしても高い場所に必要な照明は、特に長寿命のものを選んでいます。
まとめ:照明計画は住み心地を左右する重要な要素
実際に住んでみて、照明計画の重要性を心から実感しています。
単に「明るくする」だけでなく、家族の生活スタイルに合わせた照明を選ぶことで、こんなにも住み心地が変わるんだということを身をもって体験しました。
照明計画成功のポイント
- 各部屋の用途を具体的にイメージする
- 設計士さんとの打ち合わせを大切にする
- 省エネ性能と将来のコストを考慮する
- 実用性とデザイン性のバランスを取る
これから家づくりをする方へ
もし今、照明計画で迷っている方がいらっしゃるなら、ぜひ設計士さんや照明の専門家に相談することをおすすめします。
私たちも最初は「照明なんて後から考えればいい」と思っていましたが、設計士さんをはじめ、専門家の方々のアドバイスがあったからこそ、今の快適な住環境を実現できました。
照明一つとっても、専門的な知識と豊富な経験があってこそ提案できることがたくさんあります。
一人で悩まず、プロの力を借りることで、きっと理想の住まいに近づけるはずです。
我が家の体験談が、これから照明計画を立てる皆さんの参考になれば嬉しいです!