注文住宅で照明を決める時に

注文住宅で照明を考える際にまず念頭に置くべきこととしてあるのが、目的意識を持つことでしょう。照明ですから、達成するべきことは「明るい」ことです。しかし、部屋によってもどのくらい明るいべきであるのかどうか、光の具合がこうなってほしい、というのがあったりするかと思います。
例えばリビングであれば基本的に明るい空間が要求されるかと思います。家族が日常的に多くの時間を過ごす場所ですので灯りの具合が暗いというのは避けた方が良いわけです。灯りはメンタルにも影響してきます。暗い照明ですとネガティブになってしまう場合があります。明るければ良い、ということでもなく、ちょうど良い、適切な明るさを計画しましょう。
しかし寝室などでは、逆にリラックスできる穏やかな空間がと良い傾向にあるかと思います。落ち着いた空間にすることは睡眠の質にも多少なりともつながってきます。あまりに明るすぎたら眠れなくなってしまいますよね。そのため、寝室においては柔らかな光を発することができるような照明、間接照明などが好まれています。もちろん、注文住宅で家を建てるのですから、事前に優秀な照明器具を採用し、色々な光を選ぶことができるようなものにする、ということも良いでしょう。
優秀な照明器具はそれだけコストが高まるということにもなりますが、その点はあまり妥協しないで決めることにしましょう。照明は毎日の暮らしの快適さにもつながっているからです。照明の色合いが子ども成長過程に影響するという医学的なデータもでているほどです。
さて、注文住宅であろうとも照明だけで光を得ることはなく、自然光の最大活用が重要です。自然光は健康や快適さに影響します。植物が光合成をするように、人間においても適度な自然の太陽光は良い働きをもたらします。そのため、とにかく照明を多く、ということではなく、採光とのバランスを間取りから考えると良いでしょう。それが注文住宅の良いところです。方角や立地から外からの光をどう取り入れるか、どのくらい入るか、夜暗くないか、設計担当の方と相談しながら計算して決めていくと良いでしょう。
しかしながら、あまり採光を取ることばかりを意識してしまうと場合によっては外から丸見えになってしまいますので、よく考えることが必要です。インテリア系の照明なんかを考える際には、そのデザインと調和する内装を考えるというのもポイントです。例えば和のデザインのインテリアを設置するのに、洋室ではあまり合わないかと思います。そのちぐはぐさが良いというような考え方もなくはないですが、基本的には空間の雰囲気と照明のテーマは合わせて考えた方が相乗効果も見込めますので良いかと思います。
照明においても、せっかくの注文住宅だからこそ楽しめる要素とも言えるわけです。