注文住宅の照明もイメージが大事

注文住宅で照明をよくよく考えるというのであれば、まずはその部屋の属性的なことから考えてみると良いでしょう。部屋によって、その部屋では一体何をするのかというのが やはり 違ってくるわけです。その部屋ではどういう照明が求められるのかですとか、どのくらいの明るさにしたいのか、どの照明なら生活がしやすくなるのか といったようなことを考えて検討すると良いでしょう。
注文住宅ですから、オリジナリティのある、人とは違った感じにしたいと考える方も多いですが、 一般的にその手のことの定跡としてあるような配置というのもあります。その部屋に適した照明のあり方や一番良いとされていることです。それはこれまで人が「住宅」という人が生活をするために家を建ててきた中で、これが一番生活がしやすい だろうという統計データに基づいた平均的な見解があるということです。
またある意味では 洗練された考え方とも言えるわけです。「どうしても折角の注文住宅だから」と、自分らしさというのを出そうとするのは、悪いことではありません。ですが、そもそも照明とはなんのために存在しているのか、ということをよく理解することです。基本的に部屋の明るさに影響するようなポイントについては、下手にこだわるよりは「生活しやすさ」と観点において検討すると良いでしょう。
ありがちな失敗例として「照明が眩しすぎる」ということであったり、「思ったより暗くて困る」、あるいは「照らす位置がずれた」などがあります。眩しすぎる点については照明の強さを調整できる調光機能のあるものを採用することでよほどのことが無い限り対応できます。生活する位置的にどうしても眼に入ってしまうところに配置される場合もあります。そうならないように気を付けて照明を設置する位置を考えると良いでしょう。ずれてしまうという場合や暗いという場合においては作業などをしていて自分の影で暗くなってしまう、なんてこともあります。そういったことも気を付ける要素となります。
しかし、図面上だけではなかなか気づきにくいものです。注文住宅は様々な要素が関係してくるので意外な落とし穴があったりもします。図面上では問題ないものの、家具を配置したり、ドアを開閉した際に照明を遮ってしまう、ということもあります。そういったことを少しでも回避するために、オーナー様が実際に建てられ住まわれているお家を見学させてもらうことが大変おすすめです。図面を見せてもらいながら実際の家を見学することで、その配置による実際の照明の見え方が格段にイメージしやすくなるかと思います。
注文住宅はイメージ力が重要です。それは照明計画においてもいえることで、それが住んでからの快適さにもつながってきます。色々なお家を見ることで、家づくりにおけるイメージ力を養うと良いでしょう。